インプラントの基礎知識

インプラントの咬合様式

インプラント治療により、今までまったく噛めなかった部分がまるで自分の歯とほぼ同じように噛めるようになることに気づくでしょう。しかし、残念ながらインプラントは天然歯にはかないません…

天然歯では、歯と骨の間に歯根膜というクッションを介在することで、かみ合わせによる加重の負担の衝撃を緩和し、そのストレスを周囲の骨に分散させることができます。強大な咬合圧を受けると歯は動揺し、それが除かれるともとの状態に戻ります。

それに対し、インプラントは骨と直接結合するため、強い咬合圧に対してはすぐには動揺はしないが、一旦動揺してしまうと、天然歯のように生理的に戻るということはほとんどありません。

またインプラントはその構造上、垂直にかかる力に対しては強いですが、水平にかかる力に対しては弱いと言わざるを得ません。

かみ合わせにかかる力は一様でなく、個人によっても大きく異なります。
歯ぎしりのある方の場合には、より大きな咬合圧がかかります。
そこで、過重な咬合圧が加わらないように、

● インプラントの埋入方向を工夫する
● インプラントの長さ・太さを検討する
● 複数本の場合には連結する
● 上部構造の種類の選択       など

十分に検討しながら、インプラント治療をすすめていくことが重要です。
過大な咬合圧がインプラントに負担をかけることで、不幸にも脱離した場合には再度埋入する事ももちろん可能ですが、そのストレスは甚大でしょう。
かみ合わせに関しても、定期的なメンテナンスを行うことで、何かトラブルが起こる前に侵襲を最小限にとどめることが重要です。