インプラントの治療期間とは、インプラントを埋入し、インプラントと骨が十分に接合し、歯の部分である上部構造が入るまでの期間とお考えの方が多いかと思われます。
インプラントの治療は、「家を建てること」に例えるとわかりやすいかもしれません。家は土地の上に立てられますので、まずはその土地がしっかりした更地でないといけません。草木が散在していたり、砂地であると当然建てられない訳です。
顎の骨も同様に、感染していたり、骨の量が少なかったりするとインプラントの埋入は出来ないため、まずは顎の骨をしっかりさせる処置と期間が必要となります。
次にインプラントを埋入し、骨と接合するのに要する期間ですが
インプラント体の表面の微少な凹凸の差や表面材質によって異なります。
通常、下顎で2〜3ヶ月、上顎で5〜6ヶ月ですが、
具体的にはどのように、異なってくるのでしょうか?
HAサーフェス
インプラント体のチタン表面にHAコーティングされたHAインプラントではインプラント体と骨との間に起こる「骨のリモデリング」が早いとされております。2ヶ月前後の治癒期間で可能です。
※当医院ではカルシテック(Zimmer社)を取扱っております。
SLAサーフェス
表面のSLAサーフェスは、サンドブラストでチタン表面に微細な起伏を作り、酸エッチングで表面の微細な起伏(マイクロラフネス)を生み出し、細胞活性を高め、短期間で骨とインプラントの接触がより大きくなることが証明されています。このようにSLA表面では骨の新生が高まるため治癒期間が短くなり、良好な骨質の患者さんには最短6週後に早期負荷が可能です。
※当医院ではストローマンインプラント(Straumann社)を取扱っております。
上顎の骨は比較的柔らかく、下顎の骨は硬い傾向にあります。
また年齢や歯を抜いてからの経過年数によっても骨質は異なります。
骨の硬さはMischの4種類の骨質に分類され、当然治癒期間も異なってきます。
しかし、骨の厚みや高さが不足する場合は、ソケットリフトやサイナスリフト、GBR、スプリットクレストなどといった骨移植によって増骨するため、治癒期間も4ヶ月から12ヶ月ほどかかる場合もあります。
以前では抜歯後、傷口が完全に治癒してから、つまり4〜6ヶ月待ってからインプラント埋入を行っていましたが、現在では抜歯とほぼ同時にインプラント埋入を行う、抜歯即時埋入を行います。
歯がない期間を待たずにインプラント治療を行うことが可能です。
インプラント治療にかかる期間は様々な要素が関わってきます。
しかし当医院では、極力治療期間が短縮できるように努めております。