インプラントの基礎知識

インプラントの種類

インプラントの種類は世界で数百種類、日本でも数十種類のものがありますが、その多くが淘汰され現在残っているインプラントシステムは完成度の高いものがほとんどです。
特に大きく2つに分けると、母材であるチタン表面の生体内安定性を高めるために、ミクロの凹凸を付けたものや、生体材料であるカルシウム素材(ハイドロキシアパタイト)で被覆したものがあります。
当医院でも以下のように数種類のシステムを、患者さんの希望や骨の状態、かみ合わせの環境に合わせて使い分けております。

 

3iインプラント(Biomet 3i)

3iブローネマルクシステムを進化させたインプラントシステム。アメリカでは1番のシェアで、世界的にも第3位という高いシェアを誇っています。
「オッセオタイト」といわれる表面性状は微小で均一な粗造構造をしており、この微細な突起の間にフィブリンの束が絡まってクロット付着を創り出し、このことがインプラントと骨の結合「オッセオインテグレーション」を強力に促進します。一般臨床施設研究では、1,000人を超える患者に対して2,500本以上のケースで使用された3iの臨床評価は、5年間平均成功率97.2%不良骨では98.6%と、非常に高い成功率となっておりその結果、1999年に「骨が不良な部位における治癒実績を改善した唯一のインプラント」としてFDA(米国食品医薬品局:日本の厚労省に該当)に認められています。製品のラインナップが非常に豊富であらゆるケースの症例に対応が可能。

 

アンキロス(デンツプライ)

アンキロスアンキロスインプラントは1985年に、フランクフルト大学のG.H.Nentwig教授と、チューリッヒ大学のW.Moser工学博士により開発されたインプラントシステム。
アンキロスインプラントの表面はサンドブラスト処理で、上部構造に負荷がかかる段階での骨吸収を減少させることで、骨にかかる荷重が理想的に分散される設計になっています。インプラント装着後に歯を噛み合わせた場合、骨への負荷が安定しており、最初の1年間ではボーンロス(骨吸収)が90%見られないとの報告があります。 インプラント周囲の組織の状態の安定性が高く、コニカル構造による接合部の遊びがないため細菌感染や炎症が起きるリスクが少ないと言えます。わかりやすく言うと、通常のインプラントは丸首のセーターですが、アンキロスはタートルネックなので、細菌の侵入が防げるという訳です。
当医院では、前歯部などの審美性の高い部位に使用することが多いです。

 

ストローマンインプラント(Straumann)

ストローマンスイスのベルン大学とストローマン研究所との協力で開発、1974年に臨床応用された、歴史ある信頼性の高いインプラントです。
ストローマン・インプラントは、特に研究に対する取り組みに力を入れており、ITI(International Team for oral Implantology / 口腔インプラント学のための国際チーム)という、非営利の大規模な学術機関と密な連携体制にあります。そのため、ストローマン社のインプラントは長らく、ITIインプラントと呼ばれてきました。研究にかける費用はインプラントメーカーの中では随一で、豊富な臨床データに基づいた、信頼性の高いインプラントを作り続けています。SLAと呼ばれるインプラント表面性状により骨結合が早く得られやすく、個人的には現在使用するシステムの中では最も骨結合性が高いと考えています。
またインプラント体が比較的小さいため、日本人に合いやすい事も特徴の1つです。最短6週間で上部構造を作成します。

 

カルシテック(Zimmer)

カルシテック1984年に開発されたHA(ハイドロキシアパタイト)系のインプラントシステムで、アメリカの整形外科材料メーカーのZimmer社の子会社Calcitekが製造。
表面がHAコーティングされており、顎の中で積極的に骨と結合します。
そのコーティング技術は、MP-1と呼ばれ、97%のHA結晶構造を有しており、特にシリンダータイプはHAコーティングにしか出来ない独自の形状で、埋入が容易で長年の愛用者が少なくありません。
骨が極端に少ないケースや抜歯即時インプラントに適しておりで、近年注目されています。

 

プラトン(プラトンジャパン)

プラトンインプラントメーカーのほとんどが欧米メーカーの中、「日本人の患者さんと臨床医のために」をコンセプトに日本人の臨床家の意見を取り入れながら改良を重ねながらできた国産メーカーのインプラント。世界一である日本の精密加工技術をインプラントにも応用し、日本人の骨格に最適なインプラントを提供しています。国産品だけあり、他社メーカーよりもリーズナブル